和泉市久保惣記念美術館

和泉市が誇る文化と芸術がつまった
和泉市久保惣記念美術館

和泉の地で約100年綿業を営んできた久保惣が寄贈した美術館

久保惣株式会社は和泉市で約100年綿業を営んできました。昭和52年に繊維業の衰退とともに廃業の決断がなされたとき、三代久保惣太郎氏が代表して地域文化 の発展と地元への感謝の想いを込めて、国宝2点、重要文化財28点(平成25年度、「源氏物語手鑑」が重要文化財に指定されたため現在29点)を含む約 500点の美術品(第一次久保惣コレクション)と、土地、建物を運営基金等とともに市に寄贈し、市立の美術館として昭和57年開館しました。

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コレクターなどの寄贈によって、より大きくなってきた軌跡

五代目の代表者である久保恒彦氏によって、平成9年に美術館新館が完成、寄贈されました。その後もコレクションに限らず、音楽ホール、ギャラリー、創作教室、研究棟の寄贈がありました。さらに第二次~第六次コレクション等も順次寄贈され、収蔵品約11,000点、敷地5,000坪の今の姿に至っています。 この間、他のコレクターから美術品の寄贈も受けている“みんなの想いがつまった美術館”です。

日本様式美あふれる設計は、市民の癒し

本館庭園内にある惣庵(非公開)と聴泉亭は、昭和12年、二代久保惣太郎氏が表千家不審菴、残月亭を写して建てた茶室です。本館と同時に和泉市に寄贈されました。茶室から見える緑が、心を落ち着かせてくれます。平成18年には国の登録有形文化財(建造物)に登録され、令和3年には茶室庭園が国の登録記念物(名勝地関係)に登録されました。
また、美術館では展覧会を中心に茶会やコンサート、市民の創作活動並びに発表等を行い、市の文化振興に力をいれています。
※現在、茶室は耐震補強工事実施のため、公開を中止しています。(~令和6年度)

DATA
住所 大阪府和泉市内田町三丁目6番12号
TEL 0725-54-0001
HP https://www.ikm-art.jp/

※本記事は2022年12⽉1⽇時点の情報です。